毒舌少女の旅立ち

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日本・関西K戸某眼科 「飛蚊症…ですか?」 暑い、特に眼が、前が見にくい。 先週、夏に近づいてるからとお願いしてばっさりと切ってもらった髪に汗がつきジトっとする。 「えぇ、えぇそうです。さっきね点眼してもらってこの機械で、えーと、えぇ、えぇ時雨(しぐれ)さんの目をね、えぇ、えぇみさせてもらいました。そしたらね、飛蚊症だったんですよ」 (それはさっき聞いたから。知ってる。それがなんなのか早く教えろよおっさん。えぇえぇ言い過ぎ。てか暑すぎ、空調聞いてないの!?なんで私は汗だくなのに、あのデブの先生は汗かいてないの!?しかもなんか眼にチラついてるし。話に集中できない!) 「あの…時雨さん?なんだか顔が面白百面相してますが大丈夫ですか?えぇえぇ」   (ちっ、顔にでてたか。てか面白百面相てなんなの?怪盗でも二十面相までが限界なのにすごいな面白百面相) 「はい!問題ないでしゅ!』 (くっ、噛んだ…笑うな、このデブ医者め) なんとかあの暑さのなかで我慢して聞いた医師の話を要約すると、どうやら私は飛蚊症とやらになってしまったらしい。人によって違うらしいけど眼に糸くずのような、蚊のようなものが映る症状で、治す薬はないらしい。病気で発症した場合は治療で良くなることができるらしいけど、加齢とかの生理的なものは急激に悪化しなければ気にしなくともよいらしい。 「やっと終わったわ。外暑いけど、眼がもっと熱い、どういうことよ」 眼科からでて外気のむっとした暑さに耐え切れず、愚痴をこぼす。 あぁ、さっきまで暑く感じてた眼科がオアシスに見えて嫌になる 肩を落としながら、とぼとぼと帰路につく。 (あつい、帰りにアイス買いたい。そういや 『検査で使った点眼の影響で眼のピントが合わない可能性が大いにあるので車の運転とかはしてはだめですよ?えぇえぇ』) (免許欲しい。合宿行きたいな。)
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