毒舌少女の旅立ち

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「まぁ詳しくはこの近くの支部で話しようか。この辺りだと、O阪の梅D支部かな」 「で、でも!今の騒ぎで警察とかがくるんじゃ!?」 「あー、確かにくるかもねぇ。でも大丈夫!僕のことで来るんじゃなくて、君のことでくるから!」 にこっと満面の笑みを浮かべた。 (なにその笑顔、そんな子どもみたいな笑顔すんなし、変態め!) 「どういうこと?なんで私のことでくるの?」 「おー、おー、意味がわからなくてイラついてますなぁ」 「うざ」 「少し胸が痛いよお兄さん…そうだなぁ、どういえば良いのかな。天使に遭遇した時点…いや天使を見ることができた時点で君はこの世界とは似て非なるところにいるってのがいいのかな」 「天使たちは抹殺対象を始めにこの世界から切り離しそして殺すんだ。でも君は生きている。つまり君は…僕もだけど、この世界に居てこの世界にいない。」 (い み が わ か り ま せ ん) 「は?」 「ふふ、正しいリアクションをどうもありがとう。つまり、うん、今日は何回つまりを言ってるんだろう。説明がもっとうまければなぁ」 「いいから続けて」 「はいはい。元の君がいた世界にはもう君はいないんだ。君は死んだことになってる。君のいた世界では君はどうやらコンビニの外でアイスを食べ終わりゴミ箱に捨てた瞬間にコンビニの駐車場に入ろうとしていた老人夫婦がブレーキとアクセルを間違って踏んで君に猛スピードで突撃し、そして君は死んだらしい」 「へ?」 「いい顔してるねほんと。美人なのにそんなに面白い顔ができるんだねぇ。後ろを見てごらん。君が倒れてる」 「ほら、救急車と警察が来た」 (え?は?え?) 「幽体離脱してるってこと?」 「幽体離脱ね。はは、面白いね。でも違うかな。僕の目の前にいる君は幽霊でもなんでもない実在しているれっきとした人間だ、生きている、ね。今は移行処理中で君の姿は周りには見えていないけど、あと30分もすれば別の顔、体で君はこの世界では認識されるだろう。あぁ大丈夫僕たちには本当の姿が見えているからね。ただ君の友達や家族にはもう君は認識できない、赤の他人として扱われ。君は死んだこととされる」 「死んだって…じゃああのいま倒れているのは誰なの!?」 「あれは天使たちの親玉の神が作ったダミーだ。まぁそのあたりは支部についたらゆっくりと話そうか。今後のこととかね」 「今後の…こと…」 「そう、君のこれからの生き方だよ」
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