第1章

3/17
前へ
/17ページ
次へ
両手で今抜いた髪の毛をじっくり確かめる。 毛根のところに、透明な毛を包むものがついていた。 それはほんの数ミリの小さな小さなゼリー状になっているもの。 透き通っていて、とても綺麗。 私はその透明なちくわ状のものがついた毛根を「宝石」と呼んでいるんだ。 そしてその「宝石」のついた髪の毛は、スヌーピーのアルミ製の眼鏡ケースに大事にしまった。 眼鏡なんてかけていないけれど、100均で買った、文字通り「宝石箱」なの。 もうこの「宝石箱」もみっつめになる。 私の大事な大事な宝物。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加