第1章

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「宝石」はスヌーピーの「宝石箱」へ。 枝毛は、ピンセットで。 その他の毛は、そのまま床にぽい、だ。 キーンコーンカーンコーン。 終業のベルが鳴った。 先生は教室を出て行き、生徒たちも散り散りになる。 私は席を立ち上がって、床に落ちた毛を手で広い集めた。 まるで美容室みたい。 切った毛がたくさん落ちている。 私は「宝石」ではないその毛の束を教室の後ろにあるゴミ箱へ と捨てた。 クラスメイトのサツキが、その光景を見ていたことは、私は知 らないでいたんだ。
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