その頃のもふもふお留守番部隊

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 ママととーさんは山のむこうにお仕事。にーにもおでかけ。みどりにあいにいくんだって。  わたしはおばばとお外。ママのはたけでお仕事だって。わたしもお仕事!めのーをみてるの。  お仕事を頼まれた真珠ははりきってます。成体の虎がボールサイズの子熊の後を着いていきます。  いろんなにおいがするの、はたけたのしいの!めのーもうろうろしてかいでるの。  でもこのお仕事たいへん。めのーうごくんだもん。  はたけに穴ほったり、おやさいかじったり、くさいのさわるし、もう!  おばばに見守られながら尻尾フリフリ子守り中。  くわえてはたけからはなれたら、川に走ってった。こどもは元気ねー。  バシャッッ!  え?あれ?いない…?  わたしにはちいさい川だけどめのーにはおおきいのかな?きいろのがながれていってる。  ………めのーだ!あれ!  いそいでひろったけどびしょびしょだ。せなかをなめて、ひっくりかえしておなかもなめる。  なんていってたっけ?んーと、てまのかかる子ねーもう!あたまギュー!ってされるんだから!  わるい子は寝てなさい。  どんぶらこっこされて回収されて舐め回されて腹の下に抑え込まれた瑪瑙と不貞腐れた真珠に、やれやれと腰を伸ばしたおばばが笑って見てました。  今日も良い天気です。  そんな平和な留守番部隊の1日でした。
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