私の手記「奴らとの戦いの日々」

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五月二十九日(日曜日)  今日は五月最後の日曜日。ラストサンデーだ。  わたしはこの日、本格的な武器の買出しに出かけた。なんとか安物の武器で凌いできたが、そろそろ本格的な、秘密兵器の投入というわけだ。  攻撃は最大の防御などではない。我らが人類の攻撃などが”奴ら”のシャックリを止めるほどの効果もないだろう。防御こそが、”奴ら”の侵攻を阻止し、立ち往生させる手段なのだ。人類に出来ることといえば、その身を焼かれ灰になるか、或いは鉄壁の要塞を身につけて凌ぐ他ないのだ。それが人類に課せられた運命。  一つは、スペシャル・プロテクション・フレーム。通称spf。これはレベル50からなるB軍の侵攻を止めるだけの能力を要している盾。  もう一つは、プロテクション・アーミー・プラスフォー。読んで字の如く、守りを固める兵士たちの英霊、四つの魂を宿した盾。通称pa+4。  これで悪魔の兵団A軍とB軍の両方に一泡拭かせるつもりだ。
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