8人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふふふ、ついに追い詰めたぞ・・・。」
「くっ・・・・・・。もはやこれまでか・・・。」
まさか、こんなことになると思っていなかった・・・。
「いい加減、諦めたらどうだ?勇者よ・・・。」
「なんで倒せねーんだよ!チクショー!!!」
まさか、勇者(俺)が魔王を倒せない展開になるなんて・・・・・・。
~数時間前~
「雑魚に用はないんだよ!」
ザシュッ
「グアアアアアアアアア・・・・・・。」
「ふう・・・。」
今まで何体倒してきたのだろうか。額にかいた汗をぬぐいつつ考える。
俺は、この世界ではレオ。前世では佐藤浩平。
前世ではっつーとおかしい言い方だと自分でも思うが、起こってしまったものはしょうがない。
勘のいい方はお気づきになったかもしれないが、俺は転生者だ。
・・・・・・別に電波とかではないからな?きちんと、前世でのことも説明できるし。
前世での死因は交通事故。
・・・・・・誰かから、突き飛ばされた。恨まれてた覚えもないんだが・・・。
背中に強い衝撃を感じた時には手遅れ。漫画とかでよくある展開、ゆうに背丈の3倍はあるだろうトラックがすぐ横に迫ってきていた。
強いカーライトの光を見た瞬間、目の前が真っ暗になった。多分、衝突する前に気を失ったんだろう。
痛みが無かっただけ、幸せだったかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!