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「よし、外出よう。持ち物が無いのが清清しいぜ」
-いや、時計は持って行くかな。彩のと全く同じってのが気にかかるし、やっぱ時計は必要だよな。デカいけどなて…
「行くか」
俺は戸建の玄関から靴を履いて出た。
時刻は午前11時半、周りは一面見渡す限り野原
たまに街路樹の様に木がポツポツと生えている。生えてはいるが、何の木かが分からない。
俺は絶望的になった区別つくの桜とかしかないじゃないか……花咲いてればわかるけど……花咲いてない葉っぱではなかなか分からない。
日常でそんなに木の名前ってこだわらないよな。
そう目印になるべき木は一本一本違っていて植物に詳しくない俺には、みんないっしょくたに「木」で
終わってしまう。
ちくしょう分からねぇ……
与えられた戸建の家から右へ向かった、昨日まるで催眠状態で通ってきた道を戻るのだ。
昨日はまっすぐ来て左へ曲がったから右へ戻ってみればいい。
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