三途川か?

2/16
前へ
/30ページ
次へ
「ゲホッ……はぁぁ……ゲホッ」 -なんで、溺れかけてんだ……川岸に打ち上げられたところ。 「澤将太か?」 -誰だよ。この状況見て、いきなり名前呼び捨てとか、大丈夫ですか?とかないのか? 「澤将太か?」 -やっとこさ、身体を仰向けにし目を凝らして見た人は にわかには近寄りたくない絶世の美形 金髪に碧眼、ギリシャだかローマだかの白い服 そして一対の翼 「澤将太か?」 -3回目だ。しまった。情報だ!ここはどこで 何から何までわからない。唯一答えてくれそうなのがこの金髪美形だけだ。よし、情報を手に入れよう! 「やっと返事する気になったか。」 -テレパシーか?でもなんとか話しを…… 「申し訳ないね。いろいろあって話しはできんよ。ただ君は飲酒運転で崖から落ちた。私?としては早く居住区に連行するだけだ。死ぬか生き返るかは天次第だ。」 「死ぬか生き返るかはって……」 -俺死ぬのか。 「わからぬよ。とにかく大人しく私に付いてきなさい」 -考えたくない……今は……もう眠りたい…… 長いのか短いのか、わからない時間歩き 一軒の戸建についた。 「しばらくはここで暮らすと良い。」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加