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「ゲホッ……はぁぁ……ゲホッ」
-なんで、溺れかけてんだ……川岸に打ち上げられたところ。
「澤将太か?」
-誰だよ。この状況見て、いきなり名前呼び捨てとか、大丈夫ですか?とかないのか?
「澤将太か?」
-やっとこさ、身体を仰向けにし目を凝らして見た人は
にわかには近寄りたくない絶世の美形
金髪に碧眼、ギリシャだかローマだかの白い服
そして一対の翼
「澤将太か?」
-3回目だ。しまった。情報だ!ここはどこで
何から何までわからない。唯一答えてくれそうなのがこの金髪美形だけだ。よし、情報を手に入れよう!
「やっと返事する気になったか。」
-テレパシーか?でもなんとか話しを……
「申し訳ないね。いろいろあって話しはできんよ。ただ君は飲酒運転で崖から落ちた。私?としては早く居住区に連行するだけだ。死ぬか生き返るかは天次第だ。」
「死ぬか生き返るかはって……」
-俺死ぬのか。
「わからぬよ。とにかく大人しく私に付いてきなさい」
-考えたくない……今は……もう眠りたい……
長いのか短いのか、わからない時間歩き
一軒の戸建についた。
「しばらくはここで暮らすと良い。」
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