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「こちら『長門』。提督、これホントにこっちであっているんだな?」
「『・・・間違いない、はずだ。深海棲艦の反応と、羅針盤が正しければな。・・』」
「ふむ・・。まあ、いい。全艦、この長門に続け!」
その日は、鎮守府は大騒ぎだった。深海棲艦と思われる反応が鎮守府近くの海域に突如出現したのだ。幸い。全ての艦娘が次期作戦に備え、休養中だったために、対処は簡単にすむ。提督のみならず、全ての艦娘が、そう思っていた。だけれども、それは始まりの合図に過ぎなかったのだ。
「・・ん?ハルトマン、なんか言ったか?」
「えー?トゥルーデの聞き間違いか何かじゃないのー?」
「そ、そうか・・?むむ、何か、聞こえた気がしたんだが・・。」
その日、ストライクウィッチーズ・・第501統合戦闘航空団の面々は久々の全力出撃を強いられていた。と、いうのもネウロイがロンドンへ久々の大規模な襲撃をかけてきたからだ。
「リーネちゃん!帰ったらどうする?」
「そ、それより目の前のネウロイに集中しようよよしかちゃん~・・。」
「はっはっはっ。戦闘後のことをすでに考えてるとは、宮藤もなかなか成長したんじゃないか?」
・・すくなくとも、これまでネウロイに対して大戦果をあげてきたストライクウィッチーズの面々にとって、その日のネウロイの襲撃も、大したことのないものだと受け止められていた。だが、それはこれから彼女たちを待っている苦難の始まりだった。
「第4小隊から順に補給だ!他の小隊は補給を援護!」
「『『『了解!』』』」
・・1999年8月。日本帝国軍は大東亜連合軍や国連軍とともに横浜ハイヴを陥落させ、本州を奪還する計画、『明星作戦(オペレーション・ルシファー)』を立て、実行した。
そして・・G弾の無通告投下。・・これが、すべての引き金となった。
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