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-1999年9月1日、日本帝国東、太平洋上-
「・・ん?」
日本帝国海軍所属の駆逐艦、『朝雲』はその日、レーダーに不思議な反応を捉えた。BETA、ではない。BETAはつい先日、本州奪還作戦に伴い徹底的に叩かれたはずだ。
「艦長、電探に感あり。・・BETA、ではないようですが・・。不思議な反応です。」
「・・当たり前だ、ここにBETAがいてたまるか!本州から叩きだしたばかりなんだぞ!・・もっと、具体的に報告せよ。戦術機か、それとも艦か・・どうなんだ?」
「その、まるで不思議としか・・とにかく念のため当該海域へ向かうべきではないかと・・。」
「・・よろしい。当該海域へ艦を向けろ。・・電探の故障の可能性もなきにしもあらず、ではないかね?」
「いえ、そんなまさか・・。」
ソレが、彼らの目の前に現れた時、彼らは言葉を発せなかった。あまりにも超常現象過ぎた。
・・海上に、巨大な裂目ができていたのである。
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