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「て、提督ぅ~!」
「『ど、どうした金剛。なにがあった?』」
「どうもこうも無いネ!深海棲艦の反応を捉えた海域にいるけど、そんなものNothingネ!」
「『なに・・?深海棲艦の反応はたしかにあったんだぞ?」
「でも、無いものは無いネ!」
「お、お姉様!アレ!アレはなんでしょうか!」
「は、榛名、あんなもの初めて見ました・・。」
・・あんなもの。彼女達がそう呼んだソレは、時空の裂目。
「・・裂目、でしょうか。私の計算に狂いがなければそう呼べると思いますが・・。」
海上に浮かぶ、裂目。裂目、であるのにどこか茫洋としていて、まるでその先に広々とした空間があることを彼女達に想起させた。
「Hey!長門!ここは一旦退いて、全力で来るべきネ!」
「そう、だな。そうしよう。いいか、提督。」
「『いや、待て。・・よろしい。こっちもそれを捉えた。・・退却を承認しよう。』」
「了解。・・念のため、駆逐艦娘を残していくぞ、提督。それでいいか?」
「まかせてっぽい!」
「この春雨におまかせください!」
「『・・なんで、その二人を連れてったんだ?』」
「この二人しか即応態勢が整って無かったからな。陸奥を連れて来なかったのはそういうことだ。」
「『・・そ、そうか。まあ、いい。その二人でも大丈夫だろう。今からだと・・そうだな・・二時間。その場を保持できるか、二人とも?』」
「まかせてっぽい!!」
「はい!おまかせください!」
「『・・本当に大丈夫か・・?まあ、二時間、二時間だ。まかせたぞ。』」
「っぽい!」
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