第一章「3つの世界」

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「ミオ!・・そっち!」 「まか・・せろ!これで、最後だッ!!」 ストライクウィッチーズの面々はようやく邀撃戦を終え、帰還の途に就きつつあった。 「疲れたね、リーネちゃん・・。」 「うん、よしかちゃん・・。」 ・・『ソレ』を見つけたのは部隊のレーダー役を務めていた、サーニャ・リトヴャクだった。 「・・ん?」 「どうした、サーニャ。なにかあったノカ?ま、まさかネウロイ!?」 「違うわ・・。不思議な反応・・。」 「どうした、サーニャ、エイラ。新たなネウロイ反応か?」 「・・(フルフル)違います、少佐・・。とっても、不思議な反応・・。人・・?違う、ネウロイでもない・・。」 「なに、燃料にはまだ余裕もある。弾薬は少々心細いが、向かってみたほうが早いんじゃないか?」 「そんなこと言って、行きたいだけじゃないのトゥルーデ~。」 「な、私はただだな・・。」 「ミーナ、とりあえず該当空域へ向かってみよう。三十分もしないみたいだしな。」 「・・ええ、そうね。ミオ。そうしましょうか。みんな、魔力のほうは大丈夫そう?」 ・・そして、ソレが彼女達の目の前に現れた時、彼女達は驚愕した。 門。いや、裂目が、そこにはできていたのである。少なくとも、彼女たちがそれまで生きてきた中でソレは初めての体験であった。
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