第零夜。これが俺のやり方

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私がディーラーを勤める「ぎゃんぶるや」は 街の一角にはあるが、場所は特定されにくく 普通だったら見つかりにくい隠れ家となる。 特定の富豪や金持ちに声をかけて 来店して頂くシステムになっている。 たまに若い者も来店するが、親のコネだったり 来店した客から噂を聞きつけた好奇心の溢れる 輩ばかりで、一般人が見つける事は不可能に 等しいと考えて貰って間違いない。 「ぎゃんぶるや」に誰の知り合いでもなく コネもなくやって来たシンジには「出来るな」 と思ったくらいで、気にはしなかった。 「ぎゃんぶるや」というくらいなので メインの勝負はギャンブルである。 合法とは言っているが、創作ギャンブルを 主なギャンブルにしているので、ルールを 把握してから勝ちに繋げるのは難しい。 ルール説明はしても、ゲームの肝になる 部分には触れないのが常識である。 ギャンブルに勝つのは容易な事では無いのが 「ぎゃんぶるや」ギャンブルをした印象だ。 勝ち筋を見極めるのは、ギャンブル慣れ していてもなかなか困難を極める。 だから、シンジは大負けした。 当たり前だ。素人が勝てる程甘くは無い。
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