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その内、気になった。お前は、誰だ?と。
「僕は丹野慎二だ。アルバイトと派遣で
何とかやってる程度のしがないヤツだよ」
何…っ。そんな程度のヤツを相手にしている
程こちらも暇ではない。だが、何故勝ても
しないのに定期的に現れるっ!
「夢に出るんだよねー。それと金を当てる
タイミングが何故か一致する。不思議な事に」
特にこちらの情報を警察にタレ込むとか
そういう目的は無いようだが、もう一つ
疑問があるっ!何故この場所が分かる!?
「うーん。なんとなくだなー。僕は昔から
何かを探すのは得意なんだよねー。
『ウォーリアーを探せ』とか間違い探しとか
そういうのは得意。あ、無くしたモノも、な」
それだけ…?と疑問に思ったが、それ以上を
聞くことは出来なかった…直感した。
コイツは、自分では気付いていないようだが
「神に愛された能力」とも言えるべき能力を
授かった分類の人間である。そう確信した。
「…何が目的だ?」俺の質問はそれだ。
私は職業柄、何らかの恨みを買う事が多い。
シンジもそういった人間の一人だと思った。
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