0人が本棚に入れています
本棚に追加
スパーク刑事登場!
館山運動公園にやってきた。煉瓦造りの建物と、テニスコートがある。
理沙は小麦色に焼けた肌をしている。
「相変わらず馬鹿そうな顔ね?」
西澤の顔を見るなり理沙が言った。
「ひでぇな、理沙ちゃん」
西澤は車酔いでフラフラだ。
「はじめまして、根来です」
「おい!勝手に自己紹介してくれないかなぁ」
振り返ると、西澤が拳銃を向けていた。こいつ、キレるとヤバイ系!?目がイッチャッテる!
ニューナンブ拳銃だ。見慣れた5条右回りのリボルバー拳銃。ミネベア製のポピュラーな拳銃。
銃一はホールドアップをして、体を震わせた。
「運転が荒かったことは謝るからさ、許してよ」
「敬語使えよ!新人のクセに」
理沙が悲しそうな表情になった。
「にっ、西澤君、どうしてそうなっちゃったの?」
「ゴメン、シングルスな」
西澤がラケットで素振りする。
「にっ、西澤さん、シングルスって何すか?」
銃一はテニスの知識がなかった。いや、知識を吸収できないのだ。銃一はアダルトチルドレンだ。
拳銃やゲームの知識なら豊富だが、それ以外はダメダメだ。
「ストレス上げんなよ!1対1のことでしょうよ」
「へぇ、そうなのか?」
「常識ないね?」
銃一は数十分前のことを回送した。
最初のコメントを投稿しよう!