スパーク刑事登場!

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スパーク刑事登場!

 館山運動公園にやってきた。煉瓦造りの建物と、テニスコートがある。  理沙は小麦色に焼けた肌をしている。 「相変わらず馬鹿そうな顔ね?」  西澤の顔を見るなり理沙が言った。 「ひでぇな、理沙ちゃん」  西澤は車酔いでフラフラだ。 「はじめまして、根来です」 「おい!勝手に自己紹介してくれないかなぁ」  振り返ると、西澤が拳銃を向けていた。こいつ、キレるとヤバイ系!?目がイッチャッテる!  ニューナンブ拳銃だ。見慣れた5条右回りのリボルバー拳銃。ミネベア製のポピュラーな拳銃。  銃一はホールドアップをして、体を震わせた。 「運転が荒かったことは謝るからさ、許してよ」 「敬語使えよ!新人のクセに」  理沙が悲しそうな表情になった。 「にっ、西澤君、どうしてそうなっちゃったの?」 「ゴメン、シングルスな」  西澤がラケットで素振りする。 「にっ、西澤さん、シングルスって何すか?」  銃一はテニスの知識がなかった。いや、知識を吸収できないのだ。銃一はアダルトチルドレンだ。  拳銃やゲームの知識なら豊富だが、それ以外はダメダメだ。 「ストレス上げんなよ!1対1のことでしょうよ」 「へぇ、そうなのか?」 「常識ないね?」  銃一は数十分前のことを回送した。
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