第1章

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「おおマジだよっ」俺は思いっきり叫んだ。「ついでにいえば、ウーロン茶は緑茶と一緒の茶葉だってことも知ってた、さらにいえば、紅茶だって一緒だ」 「うそ、マジ?」 「ああ、マジだよっ」俺は空を見上げていった。「俺が好きなのはお前だけだ、お前のウエイトレス姿が好きで通ってたんだよ!」  彼女の表情は変わらなかったが、瞳に陰りが見えた。ここまでいわなくてもよかった、という後悔を帯び始める。 「で、君はどうしたいの?」 「どうもしたくねえよ」俺は咄嗟に否定した。「もうお前に振り回されたくないんだ、だから……ここにはもう来ないでくれ」 「そっか、そうだよね……」  彼女は踵を返した。  だがそのまま彼女は口にした。 「ねえ、知ってる?お茶の葉は一年に四回も摘まれること」 「知ってるよ」 「ねえ、知ってる?新茶が飲めるのは短いけど、熟成すれば冬にでも飲めること」 「知ってるよ」 「ねえ、知ってる?私が好きなのはあなただけってこと」 「今、知ったよ」  俺は答えた。 「……なあ、知ってるか?お茶にもカフェインが含まれていて、ウーロン茶や紅茶にも含まれていること」 「うんん、知らない」
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