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「でもまあ、好きな遊び方とか成長すると分かれていくものだから気にするなってお父さん言ってたし」
マグナは共通の遊びが減ったことについて、ゼロの指導もあってか気にしていない様子だった。
「レミューリアとかラルフィは、体格的にサッカー厳しそうだしな。ボードゲームはできそうだけど、それも好きじゃないんだろうな」
「あー、それはな……そうでもないと思うぞ」
しかし、シダのある一言から事態は一気に動き始めた。
「え、どうしてだ?」
「レミューリア、時々オレとボードゲームやってたから。何だったら部屋まで遊びに来た時もある」
「えーっ!?」
(うわー!)
マグナは口をあんぐりと開けて驚き、司は想像以上の仕打ちに内心で頭を抱えた。
「え、じゃあ二人も?」
「俺は2回だけね」
「僕は4、5回あったと思う」
レミューリアとボードゲームで交流のある相手がシダだけであれば、その二人が気の合う特別な仲と言う話で済ませることもできた。しかし尋ねたところジークとルシアもレミューリアと面識があるようであり、こうなると様相はピックアップではなくドロップオフである。
「まあそうは言っても、最近だと俺のところにも来なくなったけどな。何か新しい趣味でも見付けたのかもしれない」
「因みにオイラは一回も会ったことないよ!」
シダやケセルのフォローは今のマグナの耳には入らない。能天気な気質をしていても除け者にされていた事実を突き付けられたのは流石に応えたのか、マグナは不満げな表情で頬を膨らませた。
「何だよそれ、じゃあ俺がいる時だけ来てないってことか!?」
「オイラもね」
「たまたま予定が合わなかった可能性もまだあるから……」
言葉を失っていた司が申し訳程度に落ち着かせようとしたが、時すでに遅しであった。
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