episode192 肩すかし

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笑顔を引っ込めることで 本心を探ることにした。 真摯な眼差しで 見つめること十数秒。 「君は言うまでもなく――合格だよ」 唇を奪う視線を確かに感じる。 「嬉しいな。じゃあ――入れて下さる?」 はじめはソフトに 徐々に荒々しく。 「うん。入れてあげるよ」 接触がない分 もっとエロティックで危うい。 「ありがとうございます」 僕はクスリ笑うと 「それじゃ次の授業で」 頭を下げて 早々に席を立った。 肩すかしの仕返しさ。
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