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「九条さん……」
目を丸くする。
「敬……?」
「一路先生……」
僕より
彼らの方がもっと――。
「え……?お知り合い?」
いよいよ
妙なことになった。
「久しぶりだね。見違えたよ。こんなに立派になって」
「中学の頃以来ですから」
「あの頃……君いくつに?」
「26です」
「わあ。僕が30越えるはずだ」
九条さんが僕をチラチラ気にしながら
「まさか、大学で教えてらっしゃるなんて」
言った。
僕の可愛い子ちゃんに――だろ。
何だか面白くなくて
僕は心の中で付け加える。
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