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「やっ、……痛い、……やだッ、…ああっ!」
律動の度にやめて、と呻きとも嬌声ともつかない声を上げる長瀬の身体を何度も穿つ。
発情した獣のように何度も、何度も深く腰を打ち付けた。
強い汗と雄の匂いに混じって微かに漂う血の匂い。
夢にまで見た長瀬の身体は白くて、綺麗で。
その全てが俺を興奮させた。とても幸福だと思えた。
「長瀬……っ、……」
──好きだ。
何度目かの射精。それをすでにぐしゃぐしゃになっている彼の中へと全て注ぎ込む。
「あっ、……やあああぁっ!!」
びくん、と身体を仰け反らせ否応無しにそれを受け入れる長瀬。
快感に流され、霞がかった頭では罪の重さを認識することさえ出来ない。
俺は自分を信じてくれていた彼を、最も最低な形で裏切った。
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