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むかしむかし、貧しいけれど、心の優しいおじいさんとおばあさんがいました。
ある寒い冬の日、おじいさんは仕事で営業へ出かけました。
すると途中の交差点で、一個のみかんがカラスに襲われていたのです。
「おお、おお、可愛そうに」
おじいさんは可愛そうに思って、みかんを逃がしてやりました。
するとみかんは、おじいさんの周辺を三回って、
「ころ、ころ、ころ」
と、さもうれしそうに、転がってお礼をしました。
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