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神奈川県・私立聖桜高校では、新入生が入学し部活動の勧誘活動が行われていた。その中にサッカー部のブースもある。この高校は新設されて15年と歴史が浅い上にサッカー部は創部してまだ5年しか経っていない。そんな無名校であるがキャプテン真渕敬太を中心に新入部員の勧誘を行っていた。そこに一人鍛えられた身体つきの男が入部希望をしてきた。
「入部希望したいんすけど」
(真渕)おお、そうか。えっと本郷剛でいいのか?
(本郷)うす
(真渕)希望ポジションは・・・背番号10?
(本郷)日本の雑魚サッカーに興味はない。俺は俺の手で敵を倒す。
そういうと本郷は立ち去った。真渕は彼の履歴の欄に目をやった。そこにはプレミアリーグ・チェルシーのユース出身である主旨のことが書かれていた。
(真渕)海外帰りか。実力はありそうだな。
「すいません」
(真渕)ああ、はい
「入部希望なんですけど」
(真渕)入部ね。うん?・・・・・・一ノ瀬咲良、マネージャー志望
真渕は顔を上にあげるとそこにはロングのサラサラヘヤ―の女の子が目の前にいた。
(真渕)女子か、うちに女子が来たのは初めてだよ。
(咲良)そうなんですか?
「すいません入部希望の者ですけど、用紙もらえますか?」
(真渕)ああ、どうぞ。
今度は、細身の銀髪のさわやか系の奴だった。
「ありがとうございます」
彼は、真渕に用紙を渡すとその場を去っていった。
(真渕)はあ、今年も不作の年かな。
(咲良)そうなんですか?
(真渕)変わり者は入るんだけど、天才的な奴が来ないのがうちの現状さ。
すると、真渕は経歴の欄のある部分に着目した。
(真渕)U-16日本代表選出?
真渕は額から大量の汗が流れ出た。
(真渕)U-16っていったら世代W杯で優勝したメンバー?
これは、始まりに過ぎなかった。サッカーというものの軌跡の・・・・・・
数日後に新入生と上級生の顔合わせが行われた。自己紹介の後には、すぐさま紅白戦を行わされることになった。
(真渕)これより、、君たちの実力を見るために20分ハーフのミニゲームによる紅白戦を行う。チーム分けは1年生と上級生で行う。
これに勝ち負けは関係は無かった。
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