『全然そんな、たいそうなもんじゃねえんだけどな……』

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「や、それはアスカしか分からないでしょ。 つまり、アスカは自分の今までの生活を放り投げてでも、ロキについて行きたかった訳でしょ? 世間ではそういうの、駆け落ちっていうんだよ?」 う~ん…ルナの顔が怖い…全然そんな、たいそうなもんじゃねえんだけどな…。 「オーバーだな~そんなんじゃなくて、なんつーか、ツレっていうか…」 「…ルビ族の人と?」 「オレ、偏見持ちじゃねえもん。 あいつといたら楽しかった、そんだけだよ」 「…野宿でも?」 「いっぺんやってみな、ルナ。 マサと二人でさ」 「……」 意地悪かなとは思ったけどマサの名前を出してやったら、案の定彼女は黙りこんだ。 ルナは大きく溜め息をつく。 「…つまりそれって、重症ってことなんじゃない?」 「お、自分でそれ言っちゃう、ルナ?」 「もう…! じゃあ、せめて、もう少し詳しく話してよ。 じゃないと私、アスカがロキに、それこそぞっこんLOVEなんだっていうイメージしか持てないんだもん…同じ旅するのに、気ぃ遣うじゃない」 あらら。 まさか友人に、そんな風に思われるなんて、ちょっと心外だ。 仕方がないから、話すことにする。 まあ別に、何も隠す程のことでもないし。
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