1人が本棚に入れています
本棚に追加
「なあ、一つ聞いていい?」
声をかけたけど、テレビの音やコーヒーをいれる音で聞こえていないのか返事はない。とりあえずコーヒー持ってくるまで待つか…。
「甘いものは食べれるかね?」
グラサンがカチャカチャとトレーにコーヒーを二つ乗せてくる。高そうなコーヒーカップだ。
「食べれるよ。」
「それなら良かった。昨日焼いたクッキーがあるから食そうではないか。」
市販にしか見えないチョコチップクッキー。クッキー焼くとかなんという女子力…!
「うまそー! 焼いたんだすごいな!」
実はクッキーに目がない俺。素直にすごいと思ったが、一つ言うならこれが女の子の作ったクッキーだったなら…。一つ食べると香ばしく、甘いクッキーの上にビターなチョコが最高に美味しかった。コーヒーもかなり合う!
「そうか? では次に新作を焼いたらまた招いても良いぞ。」
「本当に!? これすごい美味しいから次も楽しみだ!」
「それならば良かった。ああ、そういえば帰ったらいつもドラマ見てるのだが一緒に見るか?」
「んー? なんのドラマー?」
「海外ドラマだ。知ってるだろうか? アンダー○ドームだ。」
「あー! それなら配信されてる最新の話まで見たけど、ロ○ト見たことある? あれと同じように低迷してるよ!」
「ロス○も最初は楽しかったがシーズン重ねていくごとにカオスだったな…。アンダーザ○ームはまだ見始めだったがひとまず完結するまでは置いとくか…。」
「ブレイキング○ッドは見たことある? アンダーザドー○に出てくる俳優と同じ俳優が主要人物で出てくるしストーリーも中々良いよ!」
「ふむ…。見たことないな。配信されていたら見てみるとしよう。」
「海外ドラマ見るとか意外だな~! なんだか一気に親近感わいたよ! 俺途中までしか見てないから一緒に見ようぜ!」
「おお、あった。ふむふむ、ガンで余命宣告された科学教師が麻薬を作って悪の道に進む話か…。楽しそうだな。」
そのまま俺はドラマをグラサンと見続けた。計5話ほど見て時計を見ると、もう9時をまわっていた。あれ? 俺何しに来たっけ…?
最初のコメントを投稿しよう!