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門限は10時、ここから30分もあれば家には帰れる。お腹もすいた。いやでもまだ解決してないぞ!!! 素顔! スーツ! 普通に友達のようにドラマ語ってる場合じゃない!!
「おお、もうこんな時間か。夕食のこともすっかり忘れていた。何か食すか? 家に連絡しなくても大丈夫なのか?」
なぜこういうところは常識的なのか…。
「な、なあ、泊まっていってもいいか? ホラ、ドラマ夜通しみようぜ!」
「構わんよ。ちゃんと家族に連絡するんだぞ。」
あれ? 見た目以外は意外と普通? 普通に良いやつ? もっと奇抜な奴だと思っていたけど…。
「電話かしてくれる? 俺ケータイ持ってなくてさ…。」
「そこに固定電話があるから使うが良い。」
とりあえず俺は親に泊まる旨を伝えて電話を切った。電話の向こうで俺の分の夕食をじゃんけんで争奪戦になっているのが聞こえて騒がしかった。
「なんか手伝おうか?」
「いや大丈夫だ。座っておいてくれ。」
ダイニングで椅子に腰を掛けてテレビを見ながら待つことにした。いや~良い匂いがするな~。クッキーも美味しかったしちょっと楽しみだな~。
本来の目的も忘れて俺は太ったオカマの出てくるバラエティーを見て笑っていた。
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