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「君は言うまでもなく、うちのエースだ。
良いかね?これから君が、どんな逆行に晒されようとも、負けてはならない。たとえ心が折れそうになろうとも、挫(くじ)けるのではないぞ。いつだって私は君の味方だ。頑張るのだよ」
「・・・専務? は、はい。お言葉ありがとうございます」
専務と別れ、廊下をひとり歩いている私の脳内は「?」で溢れていた。
それにしても専務は、なぜ、いきなりそんなお言葉を――?
まぁ良いか。やはり私は期待されているエースなのだ。益々頑張らねば。
昼休みになり、トイレに行った。
最初に髪型を整えようと、洗面台の上の鏡と向き合う。
――その時だった。
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