7、 「実験」と変化する「日常」

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12月5日 僕はアイに料理をさせるために、 近くのデパートへ。 そうだ。もうすぐクリスマスか。 そんなことを考えながら「子供用の包丁」を購入した。 刃先は丸く、よく見ると刃がギザギザとしている。 ピンクの柄には可愛らしいウサギとイチゴのイラストがデザインされている。 これなら色々と安心だろう。 帰ってさっそくアイに渡すと、 「嬉しい」と少し微笑んだ。 初めて見た表情かもしれない。 それを僕も嬉しく思った。 何か作りたいレシピでもあるの? と、聞くと。 「……これ」 ああ、カレー。 「一緒に作りたい、です」 そんなことをアイが口にするとは思わず、僕は聞き間違いかともう一度促す。 「一緒に作って食べたりするのがしたいんです」 僕は、わかったよ、と笑ってしまった。
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