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12月6日 15:41
アイは毎日「料理の基礎」を読んでいたからか。
すごく丁寧に忠実に何でもする。
ピーラーで皮をむき、猫の手で野菜を切ろうとするが。
さすがは子供用の包丁。
僕だったらイライラするが。
アイはのこぎりみたいに押して引いてジャガイモや人参を切る。
玉ねぎやセロリは僕が切る。
炒めたり煮たりはアイの指示で僕がした。
その間に出た洗い物や米を研ぐのをアイにするよう促す。
だんだんカレーらしい香りがしてくると、
アイが微妙に嬉しそうにしているのがわかる。
食べるのが楽しみだね?
無言で頷くアイ。
それがこれほど穏やかな気持ちになるだなんて。
もしかしたら僕はアイのことを、好きになってしまったのかもしれない。
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