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12月6日 18:03
アイがご飯とカレーを盛りたい。
と言うので、僕は彼女の後ろで現場監督だ。
きっちりと皿の中でご飯とルーが別れている。
リードに繋がれた片手がやはり作業効率を悪くしているな。
四ヶ月目を過ぎた頃にまた実験をしてみるか。
和室のテーブルへカレーを運び、ミネラルウォーターをコップ二つに注いだ。
二人でいただきますと言って食べる。
あ、美味しい。
僕が呟くとアイはまたふわりと微笑み頷く。
料理をしたこともないアイが作ったにしては。
と付け足すと、
「もうっ」
不貞腐れたアイ。
「ごめん、また何か作ろう?」
なんて伺えば、アイはまた頷く。
料理に関しての時のアイは素直に色々な表情を見せてくれることがわかった。
何回か一緒に作ってみて、いつかは僕が会社に行っている間にアイが夕飯を作ってくれたら。
便利だな、助かるな、という気持ちよりも。
何だかアイが同棲中の彼女みたいなんて思ってしまった。
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