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「……もしかして、相乗りして途中まで一緒に帰ろーとか思ってる?あわよくばタクシー代も出してもらおうかと……」
少しだけ後ろを向き、横目で少年を睨んだ。すると、光が差したみたいに少年の顔は明るくなる。
「うわっ!オネーサンったらなんで俺の考えてる事がわかるの?すげー!本当、バーの時から思ってたけど、オネーサンって気遣いが出来る大人の女だよね。カッコイー!」
少年の本音を聞き、肩を落とし項垂れる。バーの時もそうだった。
確かにこの子との空気は会話のテンポも合うし気分も明るくなって楽しい。
だから、こんな年上の私と一緒に飲んでくれたお礼にバーのお金も私が払ったんだ。
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