年下の男の子(未成年ギリギリ)

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「あのー……本当に申し訳ないんだけど」 「んっ?何ー?」 「いや、本当にね。私はこういう気は全くなくって」 「あれ?もしかしてオネーサン緊張してる?」 クスクスっと小動物に負けないくらいの愛らしさを纏いながら、私の方を振り返って笑みを向けてくれる男の子。 このいやらしさしか連想させない煌びやかな建物の下、その入り口で私は最後の力を振り絞って立ち止まっていた。 「オネーサンから誘ってきたのにそれはないでしょー?」 「いや、遊ぼうと言ったのはこういう意味ではなくて……」 「大丈夫。俺、童顔だけど高校生じゃないから」
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