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「どうせならラブホテルっぽくないところに泊まりたかったけれど、この時間だとそんな我儘言ってられないもんなぁ。ちょっと下品な内装でも我慢しよーね。オネーサン」
独り言を呟いているのかと思っていたら、いきなりこっちに話題を振ってきた少年。
驚いて目を見開くけれど、少年は余裕で笑うだけだ。
「あのね、さっきから言ってるけど、私は本当にそういう気はなくって……ねぇ。キミみたいに若くて顔もイケてる男の子なら、もっと若くて可愛い子が相手をしてくれるでしょ?今日は諦めてさ、また別の日にこういう事しなよ」
自分でもあり得ない逃げ方をしてるのは百も承知だ。
だってプライドなんかない情けない女の言い分なんだから。
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