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「キャアァァーーッ!」
「ギャハハッ!」
「エンガチョやんっ!」
そして教室は大パニック。
実はこのくだらないゲームに、クラスメイトが皆注目していたのだけど…問題は吹き出した牛乳の方ではなかった。
「ーーD君っ!は、鼻っ…鼻ぁっ!!」
そう…目の前の私は最も近くで、イケメン顔の鼻から飛び出た巨大な緑の物体を見てしまったのだ。
鼻の穴と同等の、真緑色した見事な青っ鼻を。
「…えへへへ。」
な、何故に笑う!?
ガッツリと目線が合った後、牛乳を口の端から垂らし不意に照れ臭そうに笑った彼。
するといきなり、
『ずるっ!スポンッ!!』
首だけを仰け反り、効果音すら聞こえるような物凄い勢いで、その青っ鼻を一気に吸い上げてしまった。
まるで最初から異物も何も、存在し得なかったかの如く…
「消えたばい!」
「ミラクルやんっ!」
「ワイ、何ばしよっとや~」
「腹ん痛かーーっ!」
クラス中が爆笑の渦と化し、当の本人はまだ照れ笑いをしながら汚れた口を袖で拭いている。
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