七瀬のキモチ-2

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「よ、寄ってく?」 無理に笑って顔がひきつってる茉麻を見て、ちょっとだけ胸が疼く。 「いや、いい」 「そ、そっか。じゃあ、気をつけてね」 俺だけが浮かれてたって、しょうがない 「じゃあ」 「――……あ、うん」 「また、連絡する」 そう言って、俺が踵を返した瞬間 ピン、と。 シャツの裾が引っ張られた。 「――や、……ちょっと」 「……なに?」 「あの――ごめん」 「何が?」
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