好きで、嫌い、でも大好き。

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 突然だが、俺には親友がいる。  そいつは俺の自慢の親友だった。  背が高くて、スタイルが良くて、顔も良くて、頭も良くて、スポーツ万能で…  まるで、神様に愛されているような…  それでいて性格も良くて、誰にでも優しく、誰にでも丁寧だ。  誰からも愛される。  そんな奴だった。  今日も女子に囲まれている。  その様子を遠巻きに見ている。  俺はあいつが、優也が大好きだ。  でも…少し…少しだけ嫉妬している。  優也には俺だけを見て欲しい。  そう思っている。  ため息をついて、家に帰ろうとする。  優也は追って来てくれた。  隣に並ぶ。  お互いに、黙って歩く。  こういうところは、嫌いだ。  話し掛けて欲しい時には、絶対に話してこない。  そのまま、帰り道を歩き続ける。
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