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和歩が指先でそれをぬぐってくれる。
冷やかすような声が会場から上がった。
そうだ。
此処が人生のピークなんてことはない。
和歩と居る限り、いつでも何処でも、そこが私にとっての楽園だから。
波の音は騒がしく、海は静かに満ちていた。
和歩が、一真が選んだのとは違う指輪をはめてくれる。
そして、瑠可は和歩との人生三度目の口づけを交わした。
了
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