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それは、太陽の光を乱反射して、付近を白く映すほどだったという。一瞬目が見えなくなるほどの明度で、足を踏み出せなかった。神々が住むと言われる山で出会った、神々しいほどの光。人が立ち入って良いのだろうかとA氏は躊躇ったようだ。
それがこの植物の自己防衛の手段なのだろう。
カメラなどない時代だが、A氏は何点かのスケッチを残していた。しかし残念ながら、花は終わったところだったようで、花の形状は記録がなかった。
そして、地面に落ちていた種を数百個に上るほど拾い集め、A氏は山を降りた。
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