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達海がこのままでも良いと言っていたこともあり、最近は体重をキープするのが精一杯だった。幾ら健康的な生活をしていても、急にダイエットをするとなると、達海がいたとしても厳しいものがある。
こんな時、彼等がいれば……さと子は空しく天井を見上げた。
「呼んだかの?」
「……え?」
振り返ると、狭いマンションに神様と、今まで出会ってきた食べ物男子達がいた。
「仕方ないの~相手の親が50キロと言うなら此方も手を貸さねばならない。もう少しだけ、手伝ってやるぞ? さと子」
さと子は会いたかった皆の姿に、目をウルウルとさせる。勢い良く立ちあがると、神様に抱きついた。
「みんなーっ!!」
さと子の2回目のグーグーダイエットは、今始まったばかりである。
――現在の体重、65キロ
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