翠玉の目覚め

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 三年間で専門的な知識を身に着け、その後は日本政府に就職となっている。仕事の主な内容は、先ほどの化け物の退治と研究。命を危険にさらす職業ではあるが、それ以前に、就職難を歌われている現在のこの国では重宝される制度ではあった。それに、全員が全員戦闘員に回されるわけではない。どちらかといえば、研究員のほうが多い。戦闘員とされるものはごくわずかで、希望者はあまりいない。それを意気地なしと人は呼ばない。賢い選択をしたものとしてみなす。それはそうだ。誰だって自ら死ににはいかない。
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