序章 零話

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ねえ、神様っているの? 神様はいるよ。いい子にしていたら、神様がご褒美をくれるんだ。 ねえ、神様っているの? 神様?あんなの空想上だよ。 まぁ、宝くじでも当たったら信じようかなぁ。 ねぇ、神様っているの? 実はね、この国を収められている王様は、神様の末裔、子孫なんだ。だから王様は偉いんだよ。 貴方は信じますか? 神様の存在を。 貴方は信じますか? 今、自分がいる世界以外にも、色んな世界がある事を。 異世界。 妖精界や天使界、悪魔界。 他にも、原始的な文明を守り続けている世界や、恐ろしく技術の進化した世界。 女だらけの世界。 男だらけの世界。 魔法の世界やお化けの世界。 恐竜だけじゃない、ドラゴン、麒麟、鳳凰…。 その中にも、神様が住む世界もあります。 神界。 全ての異世界の秩序を守り、繋ぎ、存在させる為の、なくてはならない世界。 神界に住む彼らが、その力を異世界全体に注ぐ事で、大地は生き、海は温かさを持ち、光は輝きを放つ。 異世界の全てを束ねる、異世界の王。 これは、多くの世界を舞台に、運命を定められた一人の少女の物語。
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