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そして、
「でも、この部屋に、今お使いの家電製品を入れると狭くなりますから、
それは、あっちの共有の物置スペースで保管できます」
一通り案内された何もかもが最新式で、
見たこともないような広い風呂には、
当たり前のようにジャグジーも付いていた。
「じゃあ、ソファにどうぞ。今、お茶をお持ちしますね」
もう完全に放心状態の俺に
にこやかに言うと、彼女はキッチンへと消えていく。
「はぁ……」
自分一人が残された空間で、俺は、フカフカのソファーに腰を下ろして
思わず溜息を声に乗せた。
はっきり言って、混乱と困惑の極みだった。
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