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俺が一生かけても絶対に住めないような、こんな超豪華な部屋で
ほとんど何も知らない俺なんかと同居しようという、彼女の気がしれない。
第一、様々な書類で縛ろうが、
俺たちが、互いにどんなに恋愛から縁遠かろうが、
俺たちは、大人の男女であることに違いはない。
だが一方で、こんな旨い話が現実ならば、
喉から手が出るほど乗っかりたいとも思う。
けど、待て。
もしかしたら、彼女は、ひどい欠陥人間とかなのかも。
だから、同居人が、次々出て行ってしまうんじゃないのか?
いや、それ以前に、ただのOLが、こんなマンションを持てるわけもないし、
この裏には、実は、ものすごい隠し事があったりして。
そんな事を悶々と巡らせている内に、
カチャカチャと小さな音をさせて、紅茶のセットと一緒に彼女が戻ってきた。
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