古城と魔女の宴

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ですが、時代は変わりました。 魔女というだけで、 不当に処罰される時代は終わりました。 これからは再び、 魔女たちがその力を振るう時であると、確信しています。 なぜならば、現代は正に今、 大きな発展を遂げているからです。 時計の針が同じ場所を回り続けるように、 歴史は繰り返すように思えてなりません。 黒死病のような、それよりも大きな禍いが、 降りかからない保証はありません。 そんな今だからこそ、 魔女はその力と武器を磨く必要があるでしょう。 そのために、この宴をひらきました。 どうぞ、 現代の魔女たる我々の良き夜宴となるよう。 限られた時間を有意義にお使いください。 長いご挨拶になってしまいました。 最後になりますが、 夜宴の開催の証に、篝火を用意しています。 どうぞ、ご覧になってください』
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