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浅野Side
僕は今、学校内の見回りをしている。
目に付いたのは、長い金髪の少女。
さっきから同じところを
うろうろしていて、
話したこともないのに目がはなせない…。
不思議な少女だ。
たまらず、僕は彼女に話しかけた。
?「さっきから何をしている?」
彼女と目があったとき、驚いた。
僕はここまで顔立ちの整った女を
見たことがなかった。
僕がそんなことを思っていたら、
彼女が口を開いた。
「…?どちら様ですか?」
首をかしげて聞いてくる。
?「僕は浅野学秀。ここで何をしている?」
「明日から転入する紺野色羽です。理事長室に行こうとして、迷子になりまして…」
そして彼女は恥らうように
顔を赤くし、下を向く。
この姿をみて
赤面しない男はいないだろう。
「そうか//。なら、僕が案内しよう。ついて来い」
…なんとなく、
もう少し彼女と一緒に居たいと思った。
だからきっと、
案内役を申し出たんだろう。
僕は出会ったばかりの彼女が、
どうしても、
気になって仕方がない___。
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