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ふぅ。やっぱり落ちつくな。
僕は読む気もない本をてきとうに開いて顔の上に置き、いかにも読書をして疲れて寝る態勢を取り繕った。
いつもの日課のようになってしまったこれは、誰にも邪魔されない。と、思って油断していた。
うとうとしてきて、今から至福の一時って時に遠慮がちに閲覧室のドアが開く音がした。
それに気づいた僕は気にもせず寝ようとしていた。どうせ七雄だろと思っていた。
すると小さな悲鳴のような声が聞こえ、少し驚き本を手で持ち上げ見えるか見えないかぐらいの微妙な隙間からドアのほうへ目を向けた。
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