中2男子。俺の場合

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おいおい、父さん「何が」って・・・空気読めよ・・。 お母さんが呆れて見てる先って、父さんだったんだ。と、今気が付いた。 さすが、お母さん、父さんのことよく判ってるなぁ。 先生は父さんの発言が気に食わなかったようで、声を荒げた。 「校則を守れないような子は、不良ですよ! 将来、どんな子になるんだか・・・」 「先生、俺はね、こいつの親ですよ? こいつの将来は大丈夫です。 こいつの事は、俺が全責任を負いますから、心配しないでください」 無邪気に笑いながら、先生に向かって宣言した。 先生はポカンとした顔で、父さんを見ていた。 いや・・俺だって、ポカンとしたよ。 普通言うか? 先生に向かってそんなこと。 けど、俺は思ったんだ。 あぁ父さんって、こういう人だよな・・って。 マイペースで、自分勝手なんだけど、絶対にこの人がいるって分かっているから、俺は自由でいられるんだ。 暴れん坊の孫悟空は、どんなにあがいてもお釈迦様には勝てなかったんだっけ? なんか・・これってまさにそれじゃん? 結局俺も、当分父さんには勝てそうもない・・・。 まっ、いいけどさ。 「じゃあ! 先生、何かあったら、いつでも呼んでください!」 爽快に手をあげて、職員室を去っていく父さんを眺めながら、俺も苦笑いをこぼしつつ、小さく手をあげた。
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