常連は、学園王子様

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 その『特権』を見る為、立ち上がりベッドの方へ近付く。  熟睡中の彼はそれに全く気付いていない。 「……可愛いなぁ」  ぐっすり眠っているのをいいことに、にやけた顔して呟いた。  好きになったもう1つの理由。それはこの無防備な寝顔。子供っぽくて何とも愛らしい。  保健室にいる間はずっと1人占め。  嬉しさを顔に出しながらしばし見つめて堪能する。  職権乱用かもしれないけど、至福の時間だ。 「ふふ……」  相手が眠っているとはいえ、好きな人と2人きりの空間は堪らない。  気持ちを伝えにくい間柄。だからこれくらいは許してもらいたいな。
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