第1章 鬼よ鎮まりたまえ

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 時代は6世紀頃。舞台は平行世界。この世に鬼と呼ばれる物の怪達が現れた頃、同じ様に鬼の力を持つ12人の子供達が生まれた。王様はその子供達にそれぞれ12の家名を与えた。 焔を操る少年に  市将 いちまさ という家名を。 氷を操る少年に 双葉 ふたば という家名を。 雷を操る少年に 深山 みやま という家名を。 植物を操る少女に 黄泉 よみ という家名を。 影を操る少女に 逸亀 いつき という家名を。 言葉を操る少女に 室戸 むろと という家名を。 時を操る少年に 七瀬 ななせ という家名を。 呪術を司る少女に 八雲 やくも という家名を。 封印を司る少年に 楼駆 ろうく という家名を。 力を操る少年に 上拾石  かみじゅっこく という家名を。 心を読む少女に 霜月 しもつき という家名を。 聖霊と契約出来る少女に 極夢 ごくゆめ という家名を。  これらの少年少女のお家は約200年後の8世紀頃でも絶えていなかった、むしろ繁栄していた。なぜなら、鬼は更に増えていったからである。年々鬼による被害が増えていっている。が、鬼の退治数も年々増えている為、信頼と尊敬は無くならないのである。 そこに急に現れた13人目の玄枷家の神童と上拾石家の次女のお話である。
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