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「お、れが、あ……いてだ……しよう、ぶた……? ああ、勝負だか」
ミミズが這ったような汚い文字と幼稚園児並の絵に、まるで古文書を解読しているような気分だった。
それでも話は面白いので自然と次のページをめくろうとしたその時、
『なー、もうその辺にしてくれないのブタ?』
どこからともなく声がした。
『字は間違えだらけだし、絵は落書きレベルだし、何より未完成だし、カツオだし、昆布だし』
僕はノートから顔を上げ、室内を見渡した。
「だ、誰? 誰かいるの!?」
いるハズが無い。ここはマンションの5階で、窓にも鍵がかかっている。
怖くなった僕は慌ててベッドから降り、部屋を出ようとしたその時、
『おいおいおいおいオイラだよーん』
白装束を着た変顔の何かが逆さまに降って来た。
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